口が達者ですね
この歳になって恋文を受け取った。差出人は私と同じくテルヴァンニの魔術師として名を連ねる異種族の小娘で、何を血迷ったのか私を愛しているとしたためている。年長者への敬愛と解釈することは許さぬとでも言わんばかりに、一人の男と … [Read more…]

この歳になって恋文を受け取った。差出人は私と同じくテルヴァンニの魔術師として名を連ねる異種族の小娘で、何を血迷ったのか私を愛しているとしたためている。年長者への敬愛と解釈することは許さぬとでも言わんばかりに、一人の男と … [Read more…]
オドラル・ヘルヴィの汚職の決定的な証拠を押さえるため、キュリオ卿は私をカルデラの彼の元に送り込んだ。表向きはその指図に従い従順な手足として振る舞わせつつ、フラール家に損害を与えるあらゆる行為を秘密裏に妨害させようと。 … [Read more…]
「ネロスさん」「…………」「ネロスさん、ちょっとお伺いしたいことが」「…………」「ネロスさん? まだボケるには早いでしょう、いくらあなたが数百歳を超えていても」「口を慎め。私はテルヴァンニのマスター・ウィザードなのだぞ」 … [Read more…]
『町外れのヴェロシの塔には近づくな』『そこには風変わりなテルヴァンニの魔術師が住んでいて、訪問者を歓迎しない』 グニシスに着くなり、町の住民が口々に忠告してきたのはまさに私の目的地に関してだった。私は最近テルヴァンニの … [Read more…]
この混沌とした世の中に、再びネレヴァリンを名乗る者が現れた。しかし折々の時代にその称号を冠された傑物は皆等しく現れては消え、御伽噺めいたアズラの預言が最後まで成就したことは一度もない。 それは今回もまた同じだろう。例え … [Read more…]
ブレイズ──シロディール帝国の皇帝直属精鋭部隊。主に情報収集に当たる者が多いとは言え、それなりに腕の立つ人物でなければそもそもそんな危険な真似などできない。しかしブレイズの誰もが皆見るからに屈強な猛者ばかりというわけで … [Read more…]
大戦が終わり早数年。無慈悲なサルモールはタロスの信者を捕らえては見せしめに殺し、九柱目の神を崇める者は皆それぞれ身を潜めてこの地獄が過ぎ去るのを待つ。人生のほとんど全てでアイレイドの遺跡を研究してきたこのわし、マーティ … [Read more…]
「バラダスさん、前から気になっていたんですが……」「何だ」「どうして評議員を引き受けてくださったんですか?」 その日もいつものようにグニシスの外れの塔を訪れていた私は、いくつかの金属片を前に図面を引いている人の横顔に向 … [Read more…]
何気なく口にした問い、それにまさかこうも怪訝な顔をされるなどとは思ってもみず。だが何とも形容しがたい表情で私を見ているファラルダに再び同じことを尋ねようとするよりも早く、彼女はどことなく引き攣ったような顔をしながらこう … [Read more…]
先日一通の手紙を受け取った。話したいことがあるので訪ねてきてほしいというその書簡の差し出し人は、私も所属するフラール家の評議員であるクラッシウス・キュリオ卿だ。私の後援者でもあるその人からの呼び出しとあっては無下にする … [Read more…]